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最後にはおすすめのレシピを掲載!ぜひお試しあれ!!
しらす
3月中旬以降に各地域でしらす漁が解禁となります。
しらすは加工法によって呼び名が変わる魚です。
今回はしらすについてご紹介します。
目次
しらすってどんな魚?
♦しらすとは
しらすは主にカタクチイワシの稚魚と言われていますが、マイワシ、ウルメイワシや他、白い稚魚の総称ともいわれています。
繊細な魚体は鮮度落ちが早い為、水揚げした漁場の近くの加工場で釜揚げして天日干などにもします。
ご飯や丼もの、パスタやサラダなど様々な形で気軽に食卓に登場!
しらすはカルシウムやビタミン、DHA、EPAを多く含みます。
低カロリー低脂肪、高タンパク質の食材としてお子さまから大人まで大変人気のあるお魚です🐟
♦旬は夏から秋
禁漁に入る12月前までしらすを美味しく食べる事ができます。
夏から秋にかけてはしらすの成長が進んで身がふっくらします。
♦禁漁
禁漁は魚介類の保護のため法令によって漁業が禁止される期間です。
しらすは3月中旬頃から11月末まで漁は行われ、12月から禁漁となります。
産卵時期や回遊している海域が違うので産地によって禁漁期間の誤差はあります。
♦産地
漁獲量が多い地域は兵庫県、静岡、愛知、大分、和歌山などです。
関東では神奈川や茨城などもしらす漁が盛んです。
♦漁獲方法
曳網(ひきあみ)しらすの魚群を取り囲み、ゆっくり網を曳いて漁獲します。
二艘引き(にそうびき)という並列した二隻の漁獲船で効率よく網を曳いて、獲れたしらすを運搬船に乗せていち早く漁港に運びます。
しらすの種類
①生しらす
加工していない透明な状態です。
鮮度落ちが特に早いので運搬船が港に着くと入札が始まり、加工所で出荷準備をします。
水洗いをしてすぐに氷水で冷やして締めます。
その中で特に良いものが選別されて生しらすとして出荷されます。
瞬間冷却する技術が発達したことにより生で販売する事が可能となりました。
禁漁期間の冬は、生しらすを食べる事は出来ないのです。
②釜揚げしらす
大釜で塩の入ったお湯に入れて茹で上げます。
釜で茹でた後、冷まします。
更に冷蔵庫で冷やして身がしまり、ふっくら、しっとりとした食感になります。
水分量を減らす事によって生より保存性を高めます。
その後、手作業で不純物を取り除きながら梱包します。
茹でるのはたんぱく質を固めて栄養の流出を防ぐためです。(ハマグリ特集参照)
冷凍技術も上がり冷凍釜揚げしらすも流通しています。
解凍は冷蔵庫で行います。
しらすをキッチンペーパーに乗せて水分を吸収させ、約3時間で柔らかくなります。
※解凍時間は量や冷蔵庫の室温で変化します。
③しらす干し
釜揚げしたしらすを更に乾燥させたものです。
更に水分量を減らしているので釜揚げしらすより日持ちが高まり、栄養素が濃縮されます。
昔は長方形の形に素干して固めた「たたみいわし」が一般的で、冷蔵庫が家庭に普及されるようになってからは茹でたしらすを干したしらす干しの流通が盛んとなりました。
機械で冷風乾燥させたものや直接日光に当てて干した天日干しなどもあります。
④ちりめんじゃこ
しらす干しを更に乾燥させたものです。
天日干しで乾燥させた様子が織物のちりめん(縮緬:着物や風呂敷に使われている)に似ていることと、小さな魚の雑魚(ざこ)が合わさって“ちりめんじゃこ” と呼ばれます。
乾燥すればするほど固くなりますが、保存期間が長くなり旨味が凝縮されます。
天日干しや冷風乾燥などで微生物の餌となる水分を減らすことで活動を防ぎ保存期間を延ばす昔の人の知恵が現代まで続いているということです。
おすすめレシピ
◆釜揚げしらすのおいなりさん
おいなりさんがしらすのほどよい塩味を引き立てる!
ご家族でお気軽に旬を味わえる一品です。
↑↑↑画像をタップしてレシピ詳細を表示↑↑↑
参考資料:農林水産省Webサイト うちの郷土料理 生しらす丼
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_3_kanagawa.html
しらす漁の解禁に伴い、当社では静岡県用宗港のしらすを入荷しております。
2024年は3月21日に荻窪総本店をはじめ、各店舗におきまして販売致しています。
※天候不順で入荷が無い場合がございます。産地の変更もあります。ご容赦下さい。
文章構成:東信水産 広報課
編集 :東信水産 商品企画部